2005年05月04日

オオカミの子育ての様子をモニターで公開

北日本放送のWebページのニュースによると、富山市ファミリーパークで、先月産まれた、シンリンオオカミの赤ちゃんの子育ての様子をモニターで公開しているとのこと。ファミリーパークのホームページにはこの情報の掲載は見つけられなかった。

ここには、 カナダからやってきたオスのサスケ(1才)とメスのナナ(4才)の2頭がいるとのこと。この2頭の子どもでろう。多摩動物公園の子オオカミよりおよそ1ヶ月遅れて産まれたようだ。おそらく、4月16日の多摩動物公園のオオカミとほぼ同じくらいの大きさと予測される。あっという間に大きくなるので、お近くの方は早めにどうぞ。

関連リンク:
シンリンオオカミ、子育てをモニターで公開(インターネットKNB)
富山市ファミリーパーク

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2005年05月02日

戦え絶滅動物

お勧めのWebページを発見したので紹介する。闘う芸術家 宮川アジュさんが管理している、「戦え絶滅動物」というページ。地球上から消えてしまった数々の野生動物をご自身で製作した粘土とイラストで紹介している。ただたんに粘土の作品とイラストが掲載されているのではなく、しっかりそれぞれの動物の解説がなされているのだ。その上、個人的な思い入れや見解も紹介されており、作者の言葉とおり、「絶滅動物の事典的サイト」に仕上がっている。

哺乳類や鳥類だけでも世界ですでにこんなにもたくさんの動物が絶滅してしまったのかと、あらためて考えさせられる。サイト自体は、もっと気軽で楽しい内容になっているので、お勉強モードになる必要はない。掲示板には中学生や小学生からもたくさんの書き込みがあるので、子どもでも理解でき楽しめる。

オオカミについては、エゾオオカミ、ニホンオオカミ、ネブラスカオオカミ、ニューファンドランドシロオオカミ、フォークランドオオカミ、フクロウオオカミが紹介されている。このなかでは、ニューファンドランドオオカミがなかなかりりしくてお気に入りだ。

関連リンク:
戦え絶滅動物
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2005年04月30日

多摩動物公園のヨーロッパオオカミの赤ちゃんその後

2週間前からヨーロッパオオカミ(ハイイロオオカミ)の赤ちゃんが、どれだけ成長したかを多摩動物公園で確認してきた。

子どもたちは、3月22日生まれなので、およそ生後5週間目だ。3週を越えたときの写真とくらべると、あきらかに顔つきが変わっている。行動も、単独で歩き周るようになっている。

連休2日目ということもあり、人出が多いため警戒して隠れたままかと思い、気長に放飼場を観察することに。持参のおにぎりをほおばりながら30分ほど経過するが父親のロボの姿を一度だけ目撃するのみ。30分ほど経過し、午後1時くらいになったときに、放飼場の中央にある笹が揺れ始める。子どもたちを発見。2頭から3頭ほどが笹の中に隠れているようだ。
しばらく経過したあと、母親のモロが餌の馬肉を咥えて放飼場に突然姿を現す。すると、その後を追いかけるように、子どもたちが現れた。そこからは、餌を取り合ったり、じゃれあったり、母親に甘える姿が30分間以上観察された。

2週間前には、母親に咥えられて移動していたが、今日は盛んに歩き周る。集団であったり、単独であったり、肉を独り占めしようとするのもいる。額に特徴的な傷様のものがある個体を見分けることができる。あとは、体毛の色が黒に近いものと茶に近いものといるようだ。

餌を盗みにきたカラスに興味を示したり、やんちゃな様子も観察できる。それぞれの個体で大きさはそれほど差がないようなので、とくに発育の悪い子オオカミもなく順調に成長しているようだ。

とにかく成長が早いので、小さくてかわいい姿を見たければ、早めに訪れることをお勧めする。また数週間後に訪れて、成長の状況を観察したいと思っている。


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2005年04月28日

ペットや家畜被害を食い止めるために、ハイイロオオカミ駆除の計画が発表される

米国ミシガンでペットや家畜被害を食い止めるために、20匹を上限にハイイロオオカミを駆除する計画が発表された。米国内では、これまでの保護、復活の活動により、オオカミの数は増加し、人間との生活接点が増えることでトラブルも発生している。市民の古くからの付き合いのペットを殺されたり、生活の糧である家畜を襲われれば、政府や州はなんらかの対策を施さなければならない。

捕獲したり駆除されるオオカミについては、妊娠期のメスは除くなどの配慮もあるようだが、現状の方法でうまくコントロールできるかは定かではない。いちど崩れたしまった生態系をもとにもどすのはかなり難しいことなのだ。実験室であれば、条件を整えることが可能なので、モデルつくりもシミュレーションも容易だ。自然界はそうはいかない、たくさんある条件のうち、人間が理解したものしかシミュレーションには利用できないのだ。

多摩動物公園で暮らすヨーロッパオオカミは、オオカミとして幸福かどうかはわからないが、人間の都合で保護された駆除されたりする野生のオオカミよりは、幸せなのかもしれない。コストの問題が解決できるなら、駆除されるオオカミの一部でもいいから動物園で保護できないものなのか。

関連リンク:
Michigan to cull UP's growing wolf population (http://www.freep.com/)
Problem wolves targeted (THE MINING JOURNAL)
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2005年04月20日

野生に育つ オオカミ

Animal Planet(CS放送、CATVなど)では、以下の日程で、シリーズ 野生に育つ 「オオカミ」を放送する。

6頭のハイイロオオカミの飼育を始めたミネソタ州野生動物サイエンス・センターのお話し。青年に成長するまでの過程や、オオカミの生態も詳しく伝える。

04/28(木)20:00〜21:00
04/29(金)00:00〜01:00
04/29(金)05:00〜06:00
04/30(土)04:00〜05:00
04/30(土)15:00〜16:00
05/05(木)12:00〜13:00

関連リンク:
Animal Planet
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2005年04月18日

高校の生物学の授業にオオカミがやってくる

米国イエローストーン国立公園の近くに位置する、Central High Schoolに生きたオオカミがゲストとして参加した。捕まえられて育てられた2歳のオオカミで、136ポンドの大きさだ。イエローストーン国立公園に生態系を観察するために野生動物を見に行く実習に参加する前に、本物のオオカミを学生達に見せたのだった。

イエローストーンのそばに暮らしていても、ほとんどの学生達は野生のオオカミを目撃したことはないようだ。生態系を復元するために、1995年および1996年に再びオオカミをカナダから移住させた。その結果イエローストン国立公園では、順調に生息数を増やしているということだ。

この地域でも増えたオオカミをとりまくさまざまな問題が発生している。家畜被害、他の動物の捕食のバランスは均衡がとれているのか。オオカミについて学ぶときには、エコロジーだけでなく社会や政治についても同時に考えなければならないのだ。

実物のオオカミを目の前にして学ぶ機会を作れる米国の柔軟な教育現場には見習うべきところがありそうだ。思っていた以上に大きな足や鋭い牙などを間近に観察できたようだ。こういった経験は、貴重なものだろう。

とはいえ、実際に自分の目で、野生に暮らすオオカミを観察できるほうがより印象深く、心に残るようだ。そういった自然を残す努力の必要性を、考えさせられる。

関連リンク:
136-pound wolf visits Central High (http://www.billingsgazette.com)
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2005年04月17日

米国ミシガン州で、オオカミの管理に関する会議開催

米国ミシガン州のDNR(Department of Natural Resources)は、州のオオカミの管理計画の修正をするために、来月会議をおこなう。オレゴン州の1月の連邦地方裁判所の決定以降、米国のハイイロオオカミは、その数を抑制される方向性が示されている。

正確な数の把握と、家畜への被害を食い止めなどの問題を解決して、適正な保護、保全の実現が望まれる。

関連リンク:
Wolf management focus of meetings (THE MINING JOURNAL)
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多摩動物公園でヨーロッパオオカミの赤ちゃん公開

東京都の発表によると、3月22日に東京都の多摩動物公園で5頭のヨーロッパオオカミの赤ちゃんが産まれ、4月16日から一般に公開を始めた。ヨーロッパオオカミは、多くの亜種が存在するタイリクオオカミの亜種の1つ。

多摩動物公園には、オスのロボ、メスのモロの2頭がおり、今回この2頭の子どもオス2頭、メス3頭が産まれた。同園では、4月23日まで赤ちゃんの名前を募集している。オオカミ舎に備え付けの専用用紙で応募する。ちなみに、つける名前はカタカナ2文字という制限がある。

オオカミは、屋外の斜面および裏のオオカミ舎で観察が可能。16日の段階で、母親のモロが赤ちゃんを咥えて岩の窪みに赤ちゃんオオカミを運ぶ様子、授乳する様子などが観察できた。裏のオオカミ舎では、餌となる馬肉などが置かれている様子が見られる。オオカミ舎のとなりにはトラが飼育されており、双方とも生の馬肉をエサとしているようだ。

モロは、赤ちゃんオオカミを岩の窪みにすべて隠してしまっているようで、1時間ほど観察していても、一度も赤ちゃんの姿を見られないこともあるようだ。見たい人は、気長に待つ覚悟が必要だ。

関連リンク:
東京都報道発表資料

写真1 モロの乳房が赤く脹れているのが観察される
写真2 母オオカミ モロが子供を口に咥えて飼育舎から出て、岩陰に隠そうとする
写真3 おそらくミルクを飲んでいると思われる
写真4 母親から少し離れて、きょろきょろと周りを伺う子オオカミ
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2005年04月15日

米国におけるオオカミの家畜への影響排除の法律の行方

英語であり背景がよくわからないのだが、米国ではオオカミ発信機を付けて家畜を襲う被害を食い止めるための法律について議論されているようだ。そのなかで、地主に受信機を配るためにさらに費用が嵩むということで、もめている状況だ。

保護側は、受信機を使ってオオカミを駆除するのに利用されるのではという懸念もあるようだ。現状では年間$25,000のコストを試算していたが、法律が修正されると2006年以降、年間のオオカミ・マネジメント・プログラムに州が使う予算は約$385,000になるとのこと。これだけ大きな費用になるため、簡単にはこの法律は通りそうにないようだ。

関連リンク:
Wolf bill loses free radio receiver requirement
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韓国でタイリクオオカミの人工授精に成功

朝鮮日報によると、韓国でタイリクオオカミ(ハイイロオオカミ)の人工授精に成功して5匹の赤ちゃんが産まれたとのこと。韓国で野生動物の人工授精の成功は初めてとのことで、今後絶滅危惧種の繁殖保護にも乗り出すきっかけになるとのこと。

記事では、野生動物ということだが、動物園で飼育されているハイイロオオカミの人工授精のようだ。

関連リンク:
タイリクオオカミの人工受精成功 野生動物では韓国初(朝鮮日報)
Yahoo!きっず図鑑 タイリクオオカミ
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