2005年06月15日

遺伝的な多様性を守るために

サンタフェで、ハイイロオオカミの遺伝的な多様性を保つために、ハイイロオオカミのPack(家族)を、別の地域に移動させたとのこと。動物は近親交配が進むと、繁殖力の弱い個体が生まれ、やがてその地域では絶滅してしまう。今回の措置はそれを避けるために、今年の初めに捕らえられていた2頭の成獣と3頭の子どもが移住させられたようだ。1998年から始まったこの計画は、最終的にはトータルで50頭のオオカミの移住がなされるようだ。

十分に人里から離れ、周囲には家畜も飼育されていないということなので、テリトリ争いでもない限りは、移住後のほうが彼らは幸せに暮らせるのかもしれない。しかしながら、このように人間の手で野生に干渉しなければいけない現状はあまり嬉しいものではない。

どんなにいい自然が残されていても、地域が分断されていては野生動物にとっては結果的に済みにくいところとなってしまう。自然の連続性がないと、鳥類以外は大きな距離を越えて交配することは不可能なのだ。しかしながら、大きな国土をもっている国だからできる野生生物管理、保護の活動だ。日本にオオカミを再びという案もあるようだが、その際には、永続的に連続した大きな野生空間が確保できるだろうか。ちょっと不安になる。

関連リンク:
Wolf pack moved to remote area of Gila Wilderness(kpho.com)
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ベルリンでもオオカミの赤ちゃん公開

ベルリンの動物園でもオオカミの赤ちゃんが公開されているとのこと。4週間の赤ちゃんが、よちよち歩いている動画が見られます。母親と思われるのは、かなり白い毛並みのオオカミ。

西ヨーロッパでは、オオカミはほとんどみられなくなっているとのこと。ドイツにおいても、小さなパック(群れ)がいるだけだそうだ。このままでは、絶滅危機がせまってくることに。

関連リンク:
Berlin Zoo Shows Off New Wolf Cubs(NBC5.com)
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グリズリーに襲われオオカミ死亡

5月24日の夜、MapleTownの速報によると、飼育していたグリズリーがハイイロオオカミを襲って殺してしまったとのこと。カナダはグラスマウンテンの保護区での話し。この事故は見物客の目の前で起こり、グリズリーの一撃でオオカミは死んでしまったとのことです。

もともと、グリズリーは親にはぐれたものを保護していたもの、ハイイロオオカミは映画の撮影などに使われていたとのことで半野生状態だったのでしょうか。しかしながら、自然界でこのようなことは起きるのだろうか。グリズリーがなんらか怪我でも負っていて、弱っていたところをハイイロオオカミが襲うなんていうのは想像できるが(正しい想像かはわかりませんが)、直接対峙するようなことはそうはないのではないだろうか。

研究者はどうしてグリズリーがオオカミを襲ったかを調べるとのこと。どうやって調べるのか大変興味があるとことだ。グリズリーに事情聴取しても、なにも答えは得られないだろうし。

食べるという行為以外で、滅多にほかの動物を襲わないのが野生動物の世界だ。一部、子どもが狩の練習をするなどの行為は見られるようだが、感情的にあるいは戦争のようなもっともらいしい理由をつけて相手を殺す動物は、人間くらいしかいない。

檻のなかで暮らすストレスなどが原因となってしまうと、動物園なども今後は動物たちの精神的なケアにも注力する必要性がありそうだ。

関連リンク:
グラウスマウンテンのグリズリー、灰色オオカミを襲う(MaipleTownニュース)
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多摩動物園のヨーロッパオオカミの赤ちゃん続報

さる6月11日土曜日に3月に生まれた5頭のヨーロッパオオカミの赤ちゃんの命名式が開催されました。といっても、私は参加していないのですが。

じつは、4月に赤ちゃんを見に行ったときに、名前を投稿してありました。そして、私が投稿した「サン」という名前が、一頭の名前になったということで、命名式への招待状が届いていたのです。当日は、あいにく参加できなかったので、命名式がどのように執り行われたのかは分かりません。どなたか参加した人がいらっしゃいましたら、ぜひそのときの様子を教えてください。参加できていれば記念品がもらえたのに。近くでいっしょに写真撮影なんていうのは無理だったか。

ちなみに、5頭の名前は、「ポロ」「ゾロ」「サン」「ロコ」「ミロ」。私がつけたサン以外は、みんな「ロ」が名前に入っています。父親、母親の名前からもらったことに。サンはなぜ...

招待状は、今月いっぱいなら無料入場券として使えるようなので、どの子がサンなのか確認しにいきたいと思っています。

関連リンク:
TAMA-ZOO NEWS! Vol.141
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2005年05月04日

オオカミの子育ての様子をモニターで公開

北日本放送のWebページのニュースによると、富山市ファミリーパークで、先月産まれた、シンリンオオカミの赤ちゃんの子育ての様子をモニターで公開しているとのこと。ファミリーパークのホームページにはこの情報の掲載は見つけられなかった。

ここには、 カナダからやってきたオスのサスケ(1才)とメスのナナ(4才)の2頭がいるとのこと。この2頭の子どもでろう。多摩動物公園の子オオカミよりおよそ1ヶ月遅れて産まれたようだ。おそらく、4月16日の多摩動物公園のオオカミとほぼ同じくらいの大きさと予測される。あっという間に大きくなるので、お近くの方は早めにどうぞ。

関連リンク:
シンリンオオカミ、子育てをモニターで公開(インターネットKNB)
富山市ファミリーパーク

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2005年04月30日

多摩動物公園のヨーロッパオオカミの赤ちゃんその後

2週間前からヨーロッパオオカミ(ハイイロオオカミ)の赤ちゃんが、どれだけ成長したかを多摩動物公園で確認してきた。

子どもたちは、3月22日生まれなので、およそ生後5週間目だ。3週を越えたときの写真とくらべると、あきらかに顔つきが変わっている。行動も、単独で歩き周るようになっている。

連休2日目ということもあり、人出が多いため警戒して隠れたままかと思い、気長に放飼場を観察することに。持参のおにぎりをほおばりながら30分ほど経過するが父親のロボの姿を一度だけ目撃するのみ。30分ほど経過し、午後1時くらいになったときに、放飼場の中央にある笹が揺れ始める。子どもたちを発見。2頭から3頭ほどが笹の中に隠れているようだ。
しばらく経過したあと、母親のモロが餌の馬肉を咥えて放飼場に突然姿を現す。すると、その後を追いかけるように、子どもたちが現れた。そこからは、餌を取り合ったり、じゃれあったり、母親に甘える姿が30分間以上観察された。

2週間前には、母親に咥えられて移動していたが、今日は盛んに歩き周る。集団であったり、単独であったり、肉を独り占めしようとするのもいる。額に特徴的な傷様のものがある個体を見分けることができる。あとは、体毛の色が黒に近いものと茶に近いものといるようだ。

餌を盗みにきたカラスに興味を示したり、やんちゃな様子も観察できる。それぞれの個体で大きさはそれほど差がないようなので、とくに発育の悪い子オオカミもなく順調に成長しているようだ。

とにかく成長が早いので、小さくてかわいい姿を見たければ、早めに訪れることをお勧めする。また数週間後に訪れて、成長の状況を観察したいと思っている。


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2005年04月28日

ペットや家畜被害を食い止めるために、ハイイロオオカミ駆除の計画が発表される

米国ミシガンでペットや家畜被害を食い止めるために、20匹を上限にハイイロオオカミを駆除する計画が発表された。米国内では、これまでの保護、復活の活動により、オオカミの数は増加し、人間との生活接点が増えることでトラブルも発生している。市民の古くからの付き合いのペットを殺されたり、生活の糧である家畜を襲われれば、政府や州はなんらかの対策を施さなければならない。

捕獲したり駆除されるオオカミについては、妊娠期のメスは除くなどの配慮もあるようだが、現状の方法でうまくコントロールできるかは定かではない。いちど崩れたしまった生態系をもとにもどすのはかなり難しいことなのだ。実験室であれば、条件を整えることが可能なので、モデルつくりもシミュレーションも容易だ。自然界はそうはいかない、たくさんある条件のうち、人間が理解したものしかシミュレーションには利用できないのだ。

多摩動物公園で暮らすヨーロッパオオカミは、オオカミとして幸福かどうかはわからないが、人間の都合で保護された駆除されたりする野生のオオカミよりは、幸せなのかもしれない。コストの問題が解決できるなら、駆除されるオオカミの一部でもいいから動物園で保護できないものなのか。

関連リンク:
Michigan to cull UP's growing wolf population (http://www.freep.com/)
Problem wolves targeted (THE MINING JOURNAL)
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2005年04月20日

野生に育つ オオカミ

Animal Planet(CS放送、CATVなど)では、以下の日程で、シリーズ 野生に育つ 「オオカミ」を放送する。

6頭のハイイロオオカミの飼育を始めたミネソタ州野生動物サイエンス・センターのお話し。青年に成長するまでの過程や、オオカミの生態も詳しく伝える。

04/28(木)20:00〜21:00
04/29(金)00:00〜01:00
04/29(金)05:00〜06:00
04/30(土)04:00〜05:00
04/30(土)15:00〜16:00
05/05(木)12:00〜13:00

関連リンク:
Animal Planet
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2005年04月18日

高校の生物学の授業にオオカミがやってくる

米国イエローストーン国立公園の近くに位置する、Central High Schoolに生きたオオカミがゲストとして参加した。捕まえられて育てられた2歳のオオカミで、136ポンドの大きさだ。イエローストーン国立公園に生態系を観察するために野生動物を見に行く実習に参加する前に、本物のオオカミを学生達に見せたのだった。

イエローストーンのそばに暮らしていても、ほとんどの学生達は野生のオオカミを目撃したことはないようだ。生態系を復元するために、1995年および1996年に再びオオカミをカナダから移住させた。その結果イエローストン国立公園では、順調に生息数を増やしているということだ。

この地域でも増えたオオカミをとりまくさまざまな問題が発生している。家畜被害、他の動物の捕食のバランスは均衡がとれているのか。オオカミについて学ぶときには、エコロジーだけでなく社会や政治についても同時に考えなければならないのだ。

実物のオオカミを目の前にして学ぶ機会を作れる米国の柔軟な教育現場には見習うべきところがありそうだ。思っていた以上に大きな足や鋭い牙などを間近に観察できたようだ。こういった経験は、貴重なものだろう。

とはいえ、実際に自分の目で、野生に暮らすオオカミを観察できるほうがより印象深く、心に残るようだ。そういった自然を残す努力の必要性を、考えさせられる。

関連リンク:
136-pound wolf visits Central High (http://www.billingsgazette.com)
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2005年04月17日

米国ミシガン州で、オオカミの管理に関する会議開催

米国ミシガン州のDNR(Department of Natural Resources)は、州のオオカミの管理計画の修正をするために、来月会議をおこなう。オレゴン州の1月の連邦地方裁判所の決定以降、米国のハイイロオオカミは、その数を抑制される方向性が示されている。

正確な数の把握と、家畜への被害を食い止めなどの問題を解決して、適正な保護、保全の実現が望まれる。

関連リンク:
Wolf management focus of meetings (THE MINING JOURNAL)
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多摩動物公園でヨーロッパオオカミの赤ちゃん公開

東京都の発表によると、3月22日に東京都の多摩動物公園で5頭のヨーロッパオオカミの赤ちゃんが産まれ、4月16日から一般に公開を始めた。ヨーロッパオオカミは、多くの亜種が存在するタイリクオオカミの亜種の1つ。

多摩動物公園には、オスのロボ、メスのモロの2頭がおり、今回この2頭の子どもオス2頭、メス3頭が産まれた。同園では、4月23日まで赤ちゃんの名前を募集している。オオカミ舎に備え付けの専用用紙で応募する。ちなみに、つける名前はカタカナ2文字という制限がある。

オオカミは、屋外の斜面および裏のオオカミ舎で観察が可能。16日の段階で、母親のモロが赤ちゃんを咥えて岩の窪みに赤ちゃんオオカミを運ぶ様子、授乳する様子などが観察できた。裏のオオカミ舎では、餌となる馬肉などが置かれている様子が見られる。オオカミ舎のとなりにはトラが飼育されており、双方とも生の馬肉をエサとしているようだ。

モロは、赤ちゃんオオカミを岩の窪みにすべて隠してしまっているようで、1時間ほど観察していても、一度も赤ちゃんの姿を見られないこともあるようだ。見たい人は、気長に待つ覚悟が必要だ。

関連リンク:
東京都報道発表資料

写真1 モロの乳房が赤く脹れているのが観察される
写真2 母オオカミ モロが子供を口に咥えて飼育舎から出て、岩陰に隠そうとする
写真3 おそらくミルクを飲んでいると思われる
写真4 母親から少し離れて、きょろきょろと周りを伺う子オオカミ
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2005年04月15日

米国におけるオオカミの家畜への影響排除の法律の行方

英語であり背景がよくわからないのだが、米国ではオオカミ発信機を付けて家畜を襲う被害を食い止めるための法律について議論されているようだ。そのなかで、地主に受信機を配るためにさらに費用が嵩むということで、もめている状況だ。

保護側は、受信機を使ってオオカミを駆除するのに利用されるのではという懸念もあるようだ。現状では年間$25,000のコストを試算していたが、法律が修正されると2006年以降、年間のオオカミ・マネジメント・プログラムに州が使う予算は約$385,000になるとのこと。これだけ大きな費用になるため、簡単にはこの法律は通りそうにないようだ。

関連リンク:
Wolf bill loses free radio receiver requirement
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韓国でタイリクオオカミの人工授精に成功

朝鮮日報によると、韓国でタイリクオオカミ(ハイイロオオカミ)の人工授精に成功して5匹の赤ちゃんが産まれたとのこと。韓国で野生動物の人工授精の成功は初めてとのことで、今後絶滅危惧種の繁殖保護にも乗り出すきっかけになるとのこと。

記事では、野生動物ということだが、動物園で飼育されているハイイロオオカミの人工授精のようだ。

関連リンク:
タイリクオオカミの人工受精成功 野生動物では韓国初(朝鮮日報)
Yahoo!きっず図鑑 タイリクオオカミ
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2004年07月18日

ハイイロオオカミ絶滅危惧種から復活

7月17日の朝日新聞asahi.comに、米国でハイイロオオカミの数が増えて、絶滅の危機から脱したという宣言があったとの記事が掲載された。内務省野生生物保護局によると、 60〜70年代には米国48州でほとんどその姿を見ることがなくなるまで減少したが、ミネソタ、ウィスコンシン、ミシガンの3州で計約3,200頭まで増えたとのこと。

米国のように国土が広く、計画的に野性動物を保護できる環境があって初めて可能なことだったのでしょう。日本のように人間の住む環境と自然環境が隣接して、それぞれの生活環境を隔離できない状況では、野性動物の大規模な保護、繁殖活動はかなり困難だと考えられます。

関連リンク:
ハイイロオオカミ(「古世界の住人」より)
ハイイロオオカミ(「ウルフパック」より)
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2004年01月21日

アラスカで増えすぎたオオカミが駆除される

お正月にジャック・フルフスキンの福袋を購入して喜んでいたのもつかの間、アラスカで増えすぎたオオカミが駆除されるというニュースが入ってきた。日本ではオオカミは、明治38年1月23日に奈良県吉野村で捕獲された記録を最後に絶滅したことになっている。

今回のアラスカの駆除は、すでに捕食者調整申請に基づいて実施されているオオカミの殺害が、さらに拡大され140頭が対象となったようだ。理由としてはクマとオオカミがムースの仔を食べてしまい、人間が食べるムースが減っているとのこと。この記事のなかには、ムースの個体数がここ数年で半数に減っているとのコメントがある。しかしながら、別の専門家によると、むしろ増えているとの見解もあるようだ。

野生動物の数を把握するのは、かなり難しい。極端に少なくなってしまえば数えられるかもしれないが、そうでなければ正確に数えることは極めて難しい作業だ。今回のように捕食者それも食物連鎖ピラミッドの最上位にいる動物の数を調整することは、予測できない結果を生むことがある。

これを実施する現地に対しては、訴訟や観光で訪れることのボイコットなどの抗議行動がおこなわれているようだ。駆除したい人、保護したい人、それぞれの立場でのみ発言していてもおそらく議論は平行線であろう。そもそもそれぞれの種の数のバランスがくずれ、食物連鎖が不安定になった問題の原因を解決せずに、対処療法を施しているとあとで取り返しのつかないことになる。

地球上ではいまこの瞬間も、数多くの野生生物が絶滅している。もちろん哺乳類ではなく、もっと小さな生き物も含めての話しだが。地球の歩みのなかで、必然で滅んでいく種もあるであろう。しかしながら、そうでないのに人間の活動のせいで滅んでいく種が多くいれば、いずれはその報いが人間という種に返ってくるかもしれない。

関連リンク:
Alaska expands wolf control program (seattlepi.com)
posted by WolfWolfWolf at 16:21| Comment(0) | TrackBack(0) | ハイイロオオカミ